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NEWS(地域連携)経済産業省「令和4年度「未来の教室」実証事業(テーマD:「未来のブカツビジョン」の実現に関するテーマ)」に取り組む事業者として採択されました

2022年10月24日

 北海道教育大学岩見沢校は、経済産業省が実施する「令和4年度「未来の教室」実証事業(テーマD:「未来のブカツビジョン」の実現に関するテーマ)」に取り組む事業者として採択されました。

 「未来の教室」とは、新たな教育プログラム開発等を目的とした経済産業省の実証事業です。今回採択された、テーマD:「未来のブカツビジョン」は、部活動の地域移行を契機として、U15/U18/その他世代のスポーツ環境の社会システムの再構築のための事例創出を目的として実施するもので、同省が2021年6月に公表した「地域×スポーツクラブ産業研究会」第一次提言を踏まえ、部活動の地域移行の受け皿となりうる「地域スポーツクラブ」の創出を目指したフィージビリティスタディが、令和4年度は10の採択事業者で展開されます。

 採択結果は以下のとおりです。
https://www.learning-innovation.go.jp/news/verify-notice-d-2022-result/


 岩見沢校が所在する岩見沢市では、出生数の減少から、チームスポーツを中心に、学校単位の部活動そのものが成立しづらくなってきています。

 岩見沢校では、児童生徒数減少による、学校規模の縮小は、指導できる教員と生徒の間にミスマッチを生じ、部活動を含めた、青少年のスポーツ参加の機会を減少させ、将来的な地域のスポーツ文化の衰退につながると考えています。また、生徒数、教員数は減少する一方で、教員1人あたりの業務は減らず、むしろ複雑?多様化している現状から、教師の働き方改革の必要性というところに大きな課題を抱えていると考えています。

 今回の実証実験では、岩見沢市と連携し、これらの課題を解決するため大きく3つのポイントで事業を実施します。

 1点目は、市内の特定の学校および大学を「地域部活動の拠点」とし、市内の一部の部活動について集約化の実験を実施する予定です。地域内の子どもの数が減ると、チームスポーツでは、活動を維持することが難しくなりますが、集約することで解決することが可能です。また、拠点に集約し、そこへ指導者を派遣することによって、教員の負担軽減につなげることができます。

 しかし、部活動の集約化は、一方で「生徒の移動」という課題を生じることになります。そこで、2点目として、拠点での部活動に参加する生徒に対して、移動手段を措置する実験を行います。保護者の送迎ではなく、平日や休日に、より安全、安心に拠点へ移動するための手段を実験的に提供し、そこに要する費用や移動にかかった時間などを検証し、実際に持続的に運用可能で効率的な移動の枠組みについての検討を行います。

 3点目は、拠点化と移動手段提供によるメリットを最大限活かすために、「マルチ部活動」の取り組みを展開します。岩見沢市内において、部活動に加入している生徒数はおよそ6割程度となっていますが、今回の実証実験では、特定の種目の部活動だけではなく、種目にこだわらず、やりたいスポーツをやりたいときにできる部活動を並行して展開し、すでに加入している生徒のみならず、参加していない4割の生徒にもスポーツに触れる機会を提供したいと考えています。

 これらの実証実験は、10月から2月まで実施予定で、実施後は報告書としてまとめる予定となっています。

 岩見沢校芸術?スポーツ文化学科は、芸術やスポーツの文化価値をさまざまな課題解決へ活用し、地域再生の核となる人材の養成を目的にしており、地域の課題解決にむけて活動に取り組んでいます。


【本件に関する問い合わせ先】
北海道教育大学岩見沢校 広報?地域連携グループ
TEL:0126-32-0310


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