2学期が終わります
本日で2学期が終わります。
1校時には、オンラインの終業式がありました。
校長先生のお話を聞く時の背筋をぴんと伸ばした姿、代表で作文を読む2年生と6年生の堂々とした態度、声の大きさに配慮しながらも心をこめて校歌を歌う表情、座礼の揃い方など、どの学年もこの2学期の成長が伝わってくる時間でした。
校歌伴奏担当の6年生は、今日でその役目を終えました。3学期からは5年生が務めます。
終業式が終わった後の各教室をのぞくと、クリスマス集会を自分たちで進める姿や、工夫を凝らして飾り付けを行う姿があり、それらからも成長を感じることができます。
本日は2学期の最終日ということで、どの学年でも「大掃除」に取り組む様子が見られました。
「大掃除」は、学校だけではなく、公共の施設や職場、各ご家庭でもよく行われています。1年間の汚れをきれいにし、気持ちよく新たな年を迎えるためのものです。学校では、1年の終わりだけでなく、各学期末に行われるのが一般的です。
もとは「すす払い」と呼ばれ、古くは平安時代の宮中行事として行われていたようです。その頃は掃除だけでなく、厄払いの意味も込められたといわれています。ちなみに「すす払い」の名の由来は、昔電気のない時代に暖房やお風呂などで炭や薪を燃やしており、そのことで黒く染まった「すす」をきれいにしたからです。
現在は炭や薪を燃やす必要はないため「すす」は出ないのですが、教室の大掃除では学校ならではの汚れがたくさんあります。黒板まわりのチョークの粉、床に付いた鉛筆芯の汚れ、机や椅子の脚に付いた埃などなど…。これらを、力を合わせながら丹念にきれいにしていきます。
1年生の教室では、一人一人のがんばりのおかげで予定より早く大掃除が終了。「教室がぴかぴかになったね。」という先生の言葉に、「心もぴかぴかになったよ。」と答える子どもたち。大掃除の意義と働く喜びを実感しているのが伝わってきました。
コロナ禍ということで、1学期に続き様々な制限のあった2学期でしたが、様々な場面で保護者の皆様のお力添えをいただき、今日まで教育活動を進めることができました。本当にありがとうございました。新型コロナウイルス感染症については、予断を許さない状況がまだ続きそうですが、引き続き教職員で知恵を絞りながら、子どもたちにとってよりよい教育活動を進めていきたいと存じます。
それではみなさま、よいお年を。
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養護教諭による授業
令和2年12月25日(金)
今週はクリスマスがあるということで、各学級でクリスマスに関する飾り付けがされていたり、クリスマス集会を行ったりしている様子が見られました。
先日、4年生の教室をのぞいてみると、養護教諭が保健体育の授業を行っていました。内容は「育ちゆく体とわたし」です。
授業の中では、子どもたちが成長してきた自分のことをしっかり理解できるような仕掛けがたくさんありました。
例えば、入学から現在までの背の伸びをカラーテープを用いてグラフにする活動がありました。また、お腹の中で生まれた頃の大きさを実感させるため、ハート型の厚紙に0.1mmの穴を開けたものを配付していました。その後、
子どもたちからは、「人によって成長のはやさって違うんだね。」「命って、すごい…。」といったつぶやきが聞こえてきました。
このような内容を養護教諭が授業で伝えることで、「保健の先生からの大切な話」として真剣に耳を傾けることができるのだと感じました。
その養護教諭の折田ですが、2学期をもって産前産後休業に入ります。少し寂しくなりますが、元気に戻ってくることを子どもたちと共に願っています。
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相手意識をもって
令和2年12月21日(月)
1階ホールに、クリスマスツリーが登場しました。
毎年、PTA役員の方々が飾ってくださいます。クリスマスツリーがあるだけで、気持ちが盛り上がり、うきうきしてしまうのは、きっと私だけではないはずです。
役員の皆様、お忙しい中でのご準備ありがとうございました。
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さて先日、4年生が、「総合的な学習」の一環として、札幌の魅力について調査してまとめたことを、オンライン形式で保護者に発表しました。
調査のために、インターネットでの調べ学習はもちろん、電話で施設の職員にインタビューをしたり、アンケートをとったりして情報を集め、発表にはプレゼンテーションソフトを用いてスライドを作成しました。
PCを用いてスライド作りをしたり、保護者に向けた発表練習をしたりしている様子を見ていましたが、4年生とは思えない、大変立派な内容でした。
本番の発表を終えた子どもたちに感想を聞いてみると、「オンラインだと、相手の表情や声が分からなくて、とっても緊張した。」と話していました。発表を聞く相手に意識を向けながら伝えようとしていたことが伝わってくる言葉だと感じました。
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1年生と2年生は、異学年交流を行いました。
2年生が、生活科「わくわくランド」で楽しい遊びやお店を考え、1年生を招待したのです。
それを受けて1年生は、生活科「紙コップランド」を開催し、紙コップを用いて考えた遊びやお店を用意し、今度は2年生をお客さんとして招きました。
「わくわくランド」では、どのように1年生を楽しませたらいいのか考え、相手の表情や様子を見ながら声をかけたり盛り上げたりする2年生の姿がありました。「紙コップランド」では、今度は1年生が2年生を楽しませたいという強い思いをもち、精いっぱい関わろうとする姿がありました。また2年生も、「よいお客さん」となり、1年生の考えた遊びやお店を進んで楽しもうとする様子が見られました。
自分とは年齢や立場の違う相手と対峙したとき、「相手意識」というのは一層強く働くのかもしれません。そして、「どのように感じているのだろう」「なぜそのようにしたのかな」「どう接したらいいかな」と考えながら行動することで、人と関わる力が高まっていくのでしょう。
コロナ禍ではありますが、感染症対策を徹底しながら、人と人とのつながりを生むことができるよう、引き続き教育活動を進めていきます。
ふじふさ文集
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冬休みも近づいてきたこの時期、各教室をのぞくと、作文に取り組んでいる子どもをたくさん見かけます。
ある学級では書く題材選びをしていたり、書きたい題材についてどんな様子だったか思い出してメモしたりしています。また他の学級では、「はじめ?中?終わり」といった構成を考えたり、一度書いた文章を読み返して推敲したりしています。時には、担任と相談しながら進めることもあります。
子どもたちが取り組んでいるのは、全校文集「ふじふさ」の作文です。
毎年2学期になると、各学年で国語「書くこと」の学習として取り組み、一冊の本にまとめて発刊します。作文の横には自画像も入りますし、各学級の冒頭には「学級紹介ページ」や「教職員紹介ページ」が入ります。
完成した文集を子どもたちに渡す日には、配った途端に教室内はしんとなり、子どもたちは読みふけります。その後、互いの作文の内容について感嘆や驚きの声などがあがり、次第に騒がしくなって盛り上がります。友達の作文を読むことで、自分とは違ったものの見方や考え方に触れるとともに、作文の書き方の参考として取り入れようとする姿も生まれます。
学年毎に「書くこと」の目標は違いますが、6年間書き続けることで、書く題材選びや文章構成、思いや考えを表す表現方法などが上達していくのが分かるのも、毎年発刊することのよさです。
この全校文集「ふじふさ」、古くは大正14年までさかのぼって、まだ札幌師範附属学校と呼ばれていた頃に誕生した「からまつ文集」が起源です。当時、校舎のあった南2条西15丁目のあたりに大きなからまつの並木があったことがその名の由来です。
1976年に発行された「開校90周年記念誌」には、本校卒業生である中島敏夫氏の、次のような文章が掲載されています。
「当時の文集を読み返してみますと、単に恩師や旧友の名前だけでなく、顔や動作や口調までが、さらには教室内の状況や通学途中の風景までが生き生きとよみがえって来ます。現在の瞬間をとらえて将来に伝えるタイムカプセルの役を果たすものにはいろいろのものがあるでしょうが、『からまつ』や『ふじふさ』は、各人の内面生活から、背景となっている時代の状態までを伝える貴重なタイムカプセルの一つではないでしょうか。」
全校文集「ふじふさ」作文の締切りは、2学期末となります。3学期の発刊をぜひ楽しみにしていてください。私たちも完成が楽しみです。
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